お客様からいただく声のなかで多いのが「ネットショップに掲載している写真のように焼けない」というものです。
ご家庭で焼いていただく場合、手軽さからオーブントースターをお薦めしていますが、なかなかこんがりと焼き上げるのは難しいようです。
先日、ちょっとした興味本位でコンベクションオーブンを手に入れたので試しに何回か焼いてみたところ、山歩の奥様からもかなり好評価をいただきました。すでにFacebookでも写真を紹介していますが、こちらではもう少し詳しく説明させていただきます。
今回使用したコンベクションオーブンは、標準小売価格1万6200円。Amazonでの価格は7000円程度のかなりお手頃なものです。
いちばん上のダイアルが温度設定。2段目が使用するヒーターの選択。上下どちらも使用するので、右端にセットしています。
下のダイアルはタイマーです。いちばん下にシーソー型のスイッチがありますが、これはファンの切り替え用です。
まずはお試しということで、最高温度の250℃に設定して、上下ヒーター+ファン使用で焼いてみました。
こちらが初回テストで焼いたものです。
最初にあげたオーブンの写真をよく見ていただくとわかりますが、ワイヤーラックのセット位置が3段あるうちの中段を使用し、豚足は前後方向に向けて、左右に2本並べてセットしています。
焼きはじめて気がついたのですが、ワイヤーラックのちょうど右真横にファンがあり熱風をかき回すので、右に置いたほうが早めに焼け始め、脂が少し落ちます。
豚の脂は仕込みで煮込んでいる段階でほとんど溶け出しているので、ここで落ちるのはほんの少量です。
10分焼いてみましたがまったく焼き足りないので、タイマーが止まったところでいったん取り出し、横向きに並べ直してさらに10分焼きました。
全体の焼き加減としてはもの足りないのですが、よく見ると向かって右端の爪のあたりはかなりこんがりと焼けているので、基本的にはOKであとは時間の調整しだいという感触を得ました。
そこで、次は少し焼き方を変えてみました。
まず、ワイヤーラックの位置を下段にします。
中段にセットした場合、豚足の上と下を風が流れていく感じなのですが、風が豚足にあたったところで上下にはね飛ばされてしまい、表面を上手く流れていない=こんがり焼けないように思えたので、下段にセットしたほうが皮が重点的に焼けるのではないかと考えました。
次に最初から豚足を横向きにして、奥と手前に1本ずつ並べるようにしました。
これで2本の間を熱風が吹き抜ける感じになります。
10分焼いたところで、割り箸を使ってくるりと向きを反対にしますが、ワイヤーラックの上で回すだけなので簡単です。持ち上げないので身が崩れません。
さらに10分焼いてみて、もう一息!という感じだったので、5分追加して焼き上がったのが次の写真です。
手前がしお味、奥がブラックペッパー味。ブラックペッパー味のほうは表面の水分が蒸発して泡が立っていますが、奥様に伺ったところ、これが正常で、お店で焼いているときはガスの強火ですぐに飛んでしまいますが、確かに泡がでているそうです。
裏側も撮影してみました。
ガスや炭火で焼くときは火に近いところが当然早く焼けるので、全面ムラなく焼くには身を少し起こしたり裏返しにしないといけませんが、そのときにうまくやらないとぽろぽろ崩れてしまいます。
その点コンベクションオーブンは熱風が循環するため焼きムラが少なく、身を返す手間そのものがいらなくなるのでは?という目論見でしたが、ほぼ期待通りの結果となりました。
まだ全面均一な焼け方とまではいきませんが、きれいに焼けているところはパリッとして香ばしい感じがします。
電気オーブンなので少々時間がかかるのと、いちどにたくさん並べて焼けないというのが弱点ですが、なかなかお薦めではないかと考えています。
今回使用しているコンベクションオーブンは、ネットでの評価を見たところ、庫内の高さがありチキンを丸ごとローストするような使い方もできるということでなかなか好評のようですが、他社の製品でも同じような焼き上がりが期待できると思います。
構造的には油なしで揚げ物ができるノンフライオーブンと同じなので、すでにノンフライヤーをお持ちの方はそのまご利用いただけるはずです。
ちなみに私は、焼き芋作りにはまっています。
160℃で90~100分ゆっくり焼くと、ホクホクというよりはしっとり気味に仕上がります。安納芋や甘太くんを使うとねっとりした「ほとんどきんとん」状態です。
気になる方はぜひお試しを!